真実に近づく裁判を

 東京地裁の民事事件の証人尋問、1人何時間でしょうか。

 普通は、30分前後です。相手方弁護士が質問する反対尋問も同程度。アメリカでは、デポジションといって、裁判所で証言する前に、1人の証人に1日7時間質問します。時には、さらに日をかけます。この証拠開示で、やっと真実が出ます。日本では、限られた相手方証人に、30分程度の反対尋問だけ。これでは、真実を出すのは大変。真実に近づく裁判は、国民の信頼を得ます。日本でも、改良型のデポジションとして、陳述録取の制度が立ち上がりましたが、今はその気運もしぼんでいます。何とか実現したいものです。